Claude Sonnet 5.5 公開、費用は最大30%減 Opus 5.5 から6日
Anthropic が2026年9月28日、Claude Sonnet 5.5 を公開した。Sonnet 5 より30%以上速く、価格は同じで費用は最大30%少ないという。Sonnet 4.5 は API で11月30日に終わる。
TRAIL の年表(重要度2以上)から作成。2026.09.28 まで。
- Anthropic が2026年9月28日、Sonnet 系統の新しいモデル Claude Sonnet 5.5 を公開した。前の Claude Sonnet 5 より30%以上速く、同じ作業の費用は最大30%少ないという。
- 日々の文書作成やバグ修正を Claude に頼む人と、API で Sonnet を組み込んでいる会社に関係する。
- 公開と同時に API とクラウド3社で使える。旧モデルの Claude Sonnet 4.5 は、API で2026年11月30日に提供が終わる。
何が発表されたか
Claude を提供する Anthropic は2026年9月28日、Claude Sonnet 5.5 を公開した。Anthropic の発表は、これを Claude 5.5 ファミリーの2番目のモデルと位置づけ、Claude Sonnet 5 からの明確な改良だと説明している。
変わった点は、速さと費用の2つだ。発表によると、Sonnet 5.5 は Sonnet 5 より30%以上速く出力を返す。料金表は Sonnet 5 と同じである。それでも費用が下がるのは、同じ作業に使うトークンが少なくて済むためだ。トークンは、AI が文章を数える単位である。Anthropic の試験では、1つの作業あたりの費用が Sonnet 5 より最大30%少なかった。
得意な仕事として発表が挙げるのは、範囲のはっきりした日常の作業、バグの修正、文書・スライド・表計算の作成だ。慎重な判断が要る複雑な仕事は、上位の Claude Opus 5.5 の役目だとしている。
性能の数字も Anthropic の発表による。コマンド操作でプログラミングの作業をやり遂げる力を測る Terminal-Bench 4.0 で、Sonnet 5.5 は70.6%だった。Sonnet 5 は10.3%だった。
安全面の制限もある。危険度の高いサイバーセキュリティの依頼は、利用者に見える形で Sonnet 5 に切り替わる。
年表で見ると
TRAIL の年表で、Sonnet の系統が前に更新されたのは2026年6月30日の Claude Sonnet 5 である。Sonnet 5 は100万トークンあたり入力2ドル、出力10ドルの導入価格で始まった。この価格は2026年8月10日に、そのまま標準価格になった。Sonnet 5.5 もこの価格を引き継いでいる。
Claude 全体のモデル更新で見ると、Sonnet 5.5 は間隔の短い更新だった。
- 2026年9月1日:Claude Fable 5.1 と Mythos 5.1(直前の更新から39日)
- 2026年9月22日:Claude Opus 5.5(直前の更新から21日)
- 2026年9月28日:Claude Sonnet 5.5(直前の更新から6日)
- 2026年10月7日:Claude Haiku 5.5(直前の更新から9日)
年表にある直近12件のモデル更新では、間隔の中央値は21日、最小は6日、最大は49日だ。最小の6日が、Opus 5.5 から Sonnet 5.5 までの間隔にあたる。
2026年9月30日には、Claude Sonnet 4.5 の廃止が告知された。API での提供は2026年11月30日に終わり、移行先は Sonnet 5.5 とされている。
TRAIL の年表では、Sonnet 5.5 は直近12件のモデル更新の中で、前の更新からの間隔が最も短い6日で出ている。価格は Sonnet 5 の公開時から同じ入力2ドル、出力10ドルのままだ。料金表を変えずに、速さと1作業あたりの費用を動かした更新になる。
同じカテゴリで比べると
対話型AIの比較表に並ぶツールのうち、年表でここ2か月にモデル更新があった5つを挙げる。日数は2026年10月11日から数えている。
| ツール | 最新のモデル更新 | 日付 | 何日前 |
|---|---|---|---|
| Claude | Claude Haiku 5.5 を公開 | 2026年10月7日 | 4日前 |
| ChatGPT | GPT-6 と Intelligent UI を全員に展開 | 2026年10月7日 | 4日前 |
| Gemini | Nano Banana 2.1 を API で GA | 2026年10月6日 | 5日前 |
| Grok | Grok 4.7 を公開 | 2026年9月21日 | 20日前 |
| DeepSeek | DeepSeek-V4.1-Flash を公開 | 2026年9月10日 | 31日前 |
GA は一般提供のことだ。
価格の数字が Sonnet 5.5 と重なるモデルもある。2026年9月30日に発表された Gemini 4 Argon の導入価格は、100万トークンあたり入力2ドル、出力10ドルだ。導入期間の後は4ドルと20ドルになる。Argon は有料 API への提供日が決まっていない。
誰が、いくらで使えるか
発表は、Sonnet 5.5 がすべてのプラットフォームで使えるとしている。名前が挙がっているのは Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure だ。開発者は API で claude-sonnet-5-5 を指定する。
API の料金は100万トークンあたり、入力が$2、出力が$10である。キャッシュは、一度送った内容を保存して再利用する仕組みだ。公開時の料金は、キャッシュへの書き込みが$2.50、読み出しが$0.20だった。
このうち読み出しの料金は、公開後に下がっている。Haiku 5.5 の発表によると、2026年10月7日から$0.20が$0.10になった。Anthropic は、AI が自分で手順を進める作業の多くで、Sonnet 5.5 の費用が約20%下がるとしている。
Sonnet 4.5 を API で使っている会社は、期限に注意が要る。Sonnet 4.5 への依頼は、2026年11月30日を過ぎると失敗する。この日付は Anthropic が運営する Claude API などに当てはまる。Amazon Bedrock と Google Cloud は、提供終了の日程を各社が別に決める。
日本の顧客には、2026年4月1日から10%の消費税が別にかかる。
まだ分からないこと
発表は、Free や Pro などのプランごとに Sonnet 5.5 をどう使えるかを書いていない。Claude のアプリで標準のモデルになるかどうかも示されていない。一度に読み込める文章量(コンテキストウィンドウ)と、出力の上限の数字もない。日本語での性能を測った数字は、発表には出てこない。
