2025年9月

この月に主要AIサービスで起きた47件の出来事です。対話AI 14件、開発 10件、統合エージェント 3件、リサーチ 4件、画像生成 2件、動画生成 7件、音声・会議 6件、業務効率化 1件。

対話AI14

  • Claudeモデル

    Claude Sonnet 4.5 を公開

    コーディングとエージェント作業に強いモデル。OSWorld は42.2%から61.4%に上がった。同時に Claude Agent SDK と Claude Code のチェックポイント機能も出た。

  • DeepSeek料金

    API 料金を50%以上引き下げ

    V3.2-Exp の公開に合わせ、API の料金を50%以上引き下げた。比較用に V3.1-Terminus は2025年10月15日まで一時的に使える状態とされた。

  • DeepSeekモデル

    V3.2-Exp を公開

    DeepSeek Sparse Attention を採用した実験版。長い入力の計算量を抑えつつ、V3.1-Terminus と同等の性能とされた。アプリ、ウェブ、API で使え、重みは Hugging Face で公開された。

  • ChatGPT機能

    Instant Checkout を開始

    ChatGPT の会話内で購入まで完了できる Instant Checkout と、Stripe と共同開発した Agentic Commerce Protocol を発表した。当初は米国の Etsy の販売者が対象。

  • ChatGPT機能

    ChatGPT Pulse を公開

    ChatGPT が履歴やメモリをもとに夜間に調べ、翌日の情報を届ける Pulse を公開した。最初はモバイルの Pro 向けプレビュー。

  • Microsoft Copilotモデル

    Claude を M365 Copilot に追加

    OpenAI のモデルに加え、Anthropic の Claude Sonnet 4 と Claude Opus 4.1 を選べるようにした。Researcher と Copilot Studio が最初の対象で、Frontier プログラムで始まった。Anthropic のモデルは Microsoft の環境の外で動く。

  • DeepSeekモデル

    V3.1-Terminus に更新

    V3.1 の更新版。中国語と英語が混ざる問題や不要な文字の出力を減らし、コード・検索エージェントの性能を高めた。アプリ、ウェブ、API で使える。

  • Grokモデル

    Grok 4 Fast を公開

    Grok 4 に近い性能を、思考トークン約40%減で出すモデル。無料ユーザーも含め、grok.com とアプリで使えるようになった。API の価格も低く抑えられた。

  • Gemini機能

    Gems を共有可能に

    作成した Gems を家族や同僚と共有できるようになった。Google ドライブのファイルのように、閲覧の権限を指定できる。

  • Claude機能

    メモリ機能を Team・Enterprise に提供

    Claude が仕事の文脈や好みを覚える機能。プロジェクト単位で分離され、記憶内容の確認・編集と、記憶に残さない incognito チャットが使える。

  • Gemini機能

    Google 検索の AI モードが日本語対応

    Google 検索の AI モードが日本語、インドネシア語、韓国語、ヒンディー語、ブラジルのポルトガル語で始まった。Gemini 2.5 のカスタム版を使い、複雑な質問を小さな問いに分けて検索する。

開発10

  • Claude Code機能

    Claude Code 2.0 を公開

    ターミナル画面の刷新、チェックポイント(Esc 2回または /rewind で以前の状態へ戻す)、サブエージェント、フック、バックグラウンドタスクを加えた。VS Code のネイティブ拡張機能(ベータ)も始まり、既定モデルは Claude Sonnet 4.5 になった。SDK は Claude Agent SDK に改称された。

  • Cursor機能

    1.7 で Plan Mode と Hooks を追加

    Agent が計画を書いてから作業する Plan Mode、Agent の動きを観察・制御する Hooks(ベータ)、ブラウザ操作が加わった。組織全体に適用できる Team Rules も入った。

  • Devinモデル

    Sonnet 4.5 版 Agent Preview

    Devin を Claude Sonnet 4.5 向けに作り直したプレビューを公開した。計画性能が18%、エンドツーエンドの評価が12%上がったと説明している。

  • GitHub Copilot機能

    Copilot coding agent を一般提供

    全有料プランでコーディングエージェントが使えるようになった。機能の実装、バグ修正、ドキュメントの改善を、GitHub Actions 上で非同期に進めてドラフトのプルリクエストにする。

  • Codexモデル

    GPT-5-Codex を公開

    GPT-5 をコーディングのエージェント作業向けに調整したモデル。Codex の CLI、IDE 拡張、Web、GitHub、ChatGPT の iOS アプリで使える。ChatGPT の Plus、Pro、Business、Edu、Enterprise が対象。

  • GitHub Copilotモデル

    GPT-5 と GPT-5 mini を一般提供

    GPT-5 mini は Copilot Free を含む全プラン、GPT-5 は有料プランで使える。VS Code、Visual Studio、JetBrains、Xcode、Eclipse、GitHub Mobile から選べる。

  • Windsurf企業

    Cognition が約4億ドルを調達

    Cognition が評価額102億ドルで4億ドル超を調達したと発表した。Windsurf の買収後7週間で、Cognition の法人向け ARR が3割超伸びたとしている。

  • Claude Code企業

    130億ドルの Series F 調達

    Anthropic が130億ドルの Series F を完了し、評価額は1,830億ドル(調達後)となった。同社は、2025年5月に正式公開した Claude Code の年換算売上が5億ドルを超え、利用量が3か月で10倍以上に伸びたと述べている。

統合エージェント3

  • Genspark機能

    Photo Genius を公開

    公式ブログで、音声で写真を加工できる Photo Genius が発表された。

  • Genspark機能

    Clip Genius を公開

    公式ブログで、1つの指示で動画を編集する Clip Genius が発表された。

リサーチ4

  • Sakana AIモデル

    ShinkaEvolve を公開

    LLM を使ってアルゴリズムを進化的に探索するフレームワーク。円詰め込み問題で150サンプルだけで最先端の解を得た。Apache 2.0 で GitHub に公開した。

  • NotebookLM機能

    フラッシュカードやクイズなど学習機能を紹介

    フラッシュカードとクイズ、ブログ記事形式を加えたレポート、質問で理解を促す Learning Guide を紹介した。音声概要には Brief、Critique、Debate の3形式が加わった。OpenStax の教科書をもとにしたノートブックも公開された。

  • Perplexity機能

    Comet を学生向けに先行提供

    世界の学生に Comet の先行利用を開放した。手順を追って学べる Study Mode と、繰り返し作業を自動化する Comet Shortcuts も加わった。iOS アプリも作り直された。

  • Perplexity機能

    検索結果だけを返す Search API を追加

    LLM による文章生成を挟まず、検索結果そのものを返す API を追加した。同じ月に、API キーを止めずに差し替えるローテーションにも対応した。

画像生成2

  • FLUX企業

    Photoshop に FLUX.1 Kontext

    Adobe Photoshop の生成塗りつぶしで FLUX.1 Kontext [pro] が使えるようになった。Photoshop ベータ版のユーザーが対象で、ベータ期間中は追加費用がかからない。

  • Midjourney機能

    Style Explorer の初期版を公開

    SREF コードで作ったスタイルを一覧で探し、自分のプロンプトで試せる機能。midjourney.com/explore から使える。

動画生成7

  • Soraモデル

    Sora 2 と iOS アプリを公開

    音声と効果音を同期して生成する動画・音声モデル Sora 2 と、同モデルを使う招待制の iOS アプリ「Sora」を公開した。提供は米国とカナダから始まり、当初は無料で使えた。ChatGPT Pro では sora.com で Sora 2 Pro も利用できた。

  • Sora企業

    Sora アプリの安全対策を公表

    Sora 2 と Sora アプリの安全対策を公表した。公開時点ではすべての出力に目に見える透かしが入り、C2PA メタデータも埋め込まれると説明している。

  • Sora企業

    Sora 2 のシステムカードを公開

    Sora 2 の能力と想定されるリスク、安全対策をまとめたシステムカードを公開した。招待制での提供、実在の人物が写る画像と動画全般のアップロード制限、未成年に関する厳しい基準を挙げている。

  • Klingモデル

    Kling 2.5 Turbo を公開し約30%値下げ

    動画モデル Kling 2.5 Turbo を出した。指示への追従と動きの安定を改善した。Professional モードの5秒動画は35クレジットから25クレジットに下がった。

  • Veo機能

    Shorts に Veo 3 Fast を搭載

    YouTube が Google DeepMind と組み、Shorts の作成機能に Veo 3 Fast を組み込んだ。480p で音声付きのクリップを無料で作れる。初回の提供国は米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで、日本は含まれていない。

  • Kling機能

    Kling AI Avatar を公開

    画像1枚と音声1つから、話すアバター動画を作る機能。最長1分、1080p・48fps に対応し、英語・日本語・韓国語・中国語の音声で使える。料金は1分あたり最低1ドルからとしている。

  • Veo料金

    Veo 3 を値下げし、安定版に

    Gemini API で Veo 3 は1秒あたり0.75ドルから0.40ドルに、Veo 3 Fast は0.40ドルから0.15ドルに下がった。両モデルが安定版となり、縦型(9:16)と1080p の出力にも対応した。

音声・会議6

  • Suno機能

    Suno Studio を公開

    生成AIを組み込んだ音楽制作ツール。複数トラックの編集とステム生成ができ、音声と MIDI で書き出せる。公開時はデスクトップ版で Premier 会員のみ。

  • Sunoモデル

    v5 を公開

    音のクリアさと歌声の自然さを高めたモデル。ジャンルの理解や制作の自由度も改善し、古い曲を作り直すリマスター機能が付いた。

  • Suno機能

    Hooks を追加

    自分の動画と Suno の曲を組み合わせ、短い音楽動画を作る機能。作成は無料でクレジットを使わない。動画を生成するのではなく、利用者が用意した動画を使う。

  • ElevenLabs企業

    AILAS と声優向け音声IDを開始

    日本の非営利団体 AILAS と組み、声優の声が本人の同意で登録されていることを示す音声IDの仕組みを始めた。AILAS ID は Voice Library に表示され、利用条件を確認できる。

  • ElevenLabs企業

    従業員向け株式売却、評価額66億ドル

    従業員が株式を売却できるテンダーオファーを、評価額66億ドルで実施すると発表した。年間経常収益は2億ドルを超えたとしている。

  • ElevenLabs企業

    ElevenLabs Agents に改称

    会話型AIの基盤の名称を ElevenLabs Agents に変えた。電話、Web、アプリで話し、入力し、操作まで行うエージェントを作れる基盤として位置づけている。作成されたエージェントは200万を超える。

業務効率化1

  • Notion AI機能

    Notion 3.0 で Agents を導入

    Notion AI を作り直し、複数の手順にまたがる作業を自律的に進める Agents として提供した。20分を超える連続作業で、多数のページをまとめて作成・更新できる。個別の指示ページで挙動を調整でき、Claude Sonnet 4 や GPT-5 を選べる。