2026年5月

この月に主要AIサービスで起きた54件の出来事です。対話AI 13件、開発 17件、統合エージェント 2件、リサーチ 5件、画像生成 7件、動画生成 5件、音声・会議 3件、業務効率化 2件。

対話AI13

  • Grokモデル

    grok-build-0.1 を API で公開

    エージェント型のコーディング向けモデルを API のパブリックベータで出した。入力100万トークンあたり1ドル、出力2ドルで、毎秒100トークン以上で生成する。

  • Claudeモデル

    Claude Opus 4.8 を公開

    判断力と信頼性を高めた Opus。自分が書いたコードの欠陥を見逃す確率が前モデルの約4分の1とされる。Claude Code では数百のサブエージェントを並列で動かす dynamic workflows が加わった。

  • Grok機能

    コーディングエージェント Grok Build を開始

    ターミナルで動くコーディングエージェントを、SuperGrok と X Premium+ の契約者向けに早期ベータで出した。計画の確認、サブエージェントの並列実行、MCP サーバーの利用に対応する。

  • Geminiモデル

    Gemini 3.5 Flash を公開

    Gemini 3.5 世代の最初のモデルとして 3.5 Flash が公開された。エージェントとコーディングに強く、Gemini アプリと AI モードの標準モデルになった。3.5 Pro は翌月に出す予定と告知された。

  • Gemini料金

    AI Ultra を再編、利用枠を計算量制に

    I/O 2026 で Google AI Ultra が2段階になった。米国で月額100ドルの新プランができ、従来の最上位は250ドルから200ドルに下がった。利用上限は日数制から、5時間ごとに戻る計算量ベースに変わった。

  • Geminiモデル

    Gemini Omni を発表

    あらゆる入力から生成する新モデル Gemini Omni が、まず動画から始まった。画像・音声・動画・文章を入力し、会話で動画を編集できる。Google AI Plus・Pro・Ultra の利用者が Gemini アプリと Flow で使える。

  • Gemini機能

    Gemini Spark を米国で開始

    24時間動く個人向けエージェント Gemini Spark が、米国の18歳以上でベータとして始まった。Gemini 3.5 を使い、利用者の指示のもとで作業を代行する。AI Ultra の利用者が対象。

  • Grok提供終了

    8つの旧モデルを提供終了

    grok-3、grok-4-0709、grok-4 Fast 系、grok-4-1-fast 系、grok-code-fast-1、grok-imagine-image-pro の8モデルを退役した。多くは grok-4.3 へ自動で転送される。

  • Claude料金

    Claude Code の利用上限を引き上げ

    SpaceX との計算資源の契約を受けて、Claude Code のレート制限を引き上げ、一部プランでピーク時の制限緩和を取りやめた。Opus 向け API のレート制限も大きく引き上げた。

  • Grok企業

    Anthropic と計算資源で提携

    SpaceXAI が Anthropic に、22万基超の NVIDIA GPU を持つ Colossus 1 の利用を認める契約を結んだ。Anthropic は Claude Pro と Max の提供余力を増やす用途を挙げている。

  • Grok機能

    Connectors を web とアプリに追加

    Grok から SharePoint、Outlook、OneDrive、Google Workspace、Notion、GitHub、Linear を使えるようにした。自前の MCP サーバーをつなぐ機能もある。

  • Grok機能

    Imagine API に Quality Mode を追加

    画像生成の Quality Mode を Grok Imagine API で提供した。写実性、文字の描画、創作面の制御が上がるとされる。

  • ChatGPTモデル

    GPT-5.5 Instant を既定モデルに

    GPT-5.5 Instant を全利用者の既定モデルとして展開した。GPT-5.3 Instant に代わる。有料プランでは3か月間 GPT-5.3 Instant を選べ、その後終了する。

開発17

  • Claude Code機能

    Dynamic workflows を公開

    Claude が作業計画を立て、1つのセッションで数百のサブエージェントを並行して動かす機能がリサーチプレビューで始まった。Enterprise、Team、Max プランで使え、数十万行規模のコード移行を想定した例が示されている。

  • Claude Codeモデル

    Claude Opus 4.8 を公開

    Claude Opus 4.8 が公開された。Claude Code では Max プランの既定で Opus 4.8 の fast mode が使われるようになった。

  • GitHub Copilotモデル

    Claude Opus 4.8 を一般提供

    Pro+、Business、Enterprise で Claude Opus 4.8 が使えるようになった。大きなコードベースの把握や複雑な問題の解決で前版より改善したとされる。6月1日の従量課金開始までは、プレミアムリクエストの倍率が15倍だった。

  • Devin企業

    10億ドル超を調達、評価額260億ドル

    Lux Capital、General Catalyst、8VC の主導で10億ドル超を調達した。評価額は260億ドル、年間換算の売上高は4億9200万ドルと発表された。

  • Windsurf企業

    Cognition が10億ドル超を調達

    Cognition が評価額260億ドルで10億ドル超を調達したと発表した。年換算の売上は4億9,200万ドルに達したとしている。

  • Codex提供終了

    GPT-5.3-Codex と GPT-5.2 を廃止

    ChatGPT でサインインして使う場合、この2モデルは選べなくなった。API キーで使う場合は影響を受けない。移行先は GPT-5.5 や GPT-5.4。

  • Devin機能

    Devin が Windows 環境に対応

    Devin が Windows の仮想マシン上でアプリを作り、動かし、検証できるようになった。.NET Framework から .NET Core への移行などを想定する。ベータで、対象は Enterprise Cloud と Dedicated Deployment の顧客。

  • Cursorモデル

    Composer 2.5 を公開

    Composer 2 から知能と挙動を改善した版。標準版は入力100万トークンあたり0.50ドル、出力2.50ドルで、既定の高速版は入力3.00ドル、出力15.00ドル。

  • Devin機能

    Auto-Triage を公開

    Slack、Linear、GitHub、Sentry、Datadog などに届く障害やバグ報告を、Devin が指示なしで調査する機能。要約、担当者の特定、修正 PR の作成までできる。

  • GitHub Copilot機能

    Copilot アプリをテクニカルプレビューで公開

    課題やプルリクエストから始めて、セッションごとに隔離された環境でエージェント開発を進めるデスクトップアプリ。作業はプルリクエストのレビューを経て取り込む。Pro と Pro+ は早期アクセスの登録、Business と Enterprise は順次の提供だった。

  • Codex機能

    スマホから Mac の Codex を操作

    ChatGPT のモバイルアプリを、Codex が動く Mac につなげられる。プロジェクトやファイル、プラグインに外出先からアクセスできる。

  • GitHub Copilot料金

    Pro と Pro+ に flex 枠、Max を追加

    6月1日から、Pro と Pro+ に基本枠への上乗せとなる変動枠 flex が付く。月額100ドルの Max は、基本枠100ドルと flex 100ドルで、計200ドル分の利用を含む。

  • Codex機能

    Codex の Chrome 拡張を公開

    Codex が複数のタブをまたいで、ブラウザを占有せずに背景で作業できる拡張。アクセスを許すサイトは利用者が管理する。

  • Claude Code料金

    Claude Code の5時間制限を2倍に

    Pro、Max、Team、Enterprise の席課金プランで、Claude Code の5時間あたりの利用上限が2倍になった。Pro と Max に適用されていたピーク時間帯の上限引き下げも廃止された。SpaceX の計算資源を使う契約と同時に発表された。

統合エージェント2

  • Manus機能

    Shopify コネクタを公開

    チャットから店舗の構築、商品の一括登録、マーケティング施策の作成ができる連携。

  • Manus機能

    Scheduled Tasks 2.0 を公開

    定期実行を、同じタスクの文脈を引き継いで動かせるようにした。Web アプリ内での実行や、カレンダー表示も加わった。

リサーチ5

  • Perplexity機能

    Computer を Microsoft 365 に統合

    Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams の中から Computer を呼び出せるようにした。組織全体と個人の利用状況を見る分析画面も加わった。

  • NotebookLM機能

    Drive ファイルの自動同期を追加

    Drive 上のファイルを更新すると、ノートブックのソースも自動で追従するようになった。アクセス権を外したファイルは使えなくなり、削除したファイルはノートブックから消える。

  • NotebookLM機能

    NotebookLM を Studio のフローで利用

    自動化ツールの Workspace Studio に Ask NotebookLM のステップが加わった。既存のノートブックを根拠にした回答を、フローの中で得られる。Business、Enterprise、Education の各エディションが対象。

  • Perplexity機能

    Mac 版 Personal Computer を全員に開放

    Mac 版 Personal Computer が誰でも使える状態になった。金融向けでは Morningstar や PitchBook などの有料データを調査に組み込めるようになった。

画像生成7

  • Nano Bananaモデル

    企業向け基盤でも Nano Banana が正式版に

    Nano Banana 2 と Nano Banana Pro が Gemini Enterprise Agent Platform で正式版になり、企業向けの SLA が付く。1K・2K 出力は正式版、4K 出力はプレビュー。

  • FLUXモデル

    FLUX VTO を公開

    人物画像に服を着せて見せる仮想試着モデル。4秒未満で生成し、最大4着まで重ねられる。7月17日に v2 が出ている。

  • Nano Bananaモデル

    Nano Banana 2 と Pro の API が正式版

    gemini-3.1-flash-image と gemini-3-pro-image が正式版になった。Nano Banana 2 は動画を入力にして画像を作る機能にも対応した。

  • Midjourney機能

    会話モードの強化と HD 再実行

    会話モードで画像プロンプトやスタイル参照、最近の作品を参照できるようにした。標準解像度で作った画像を HD でやり直す機能も加わった。

  • FLUX機能

    FLUX Erase を公開

    マスクした物や人物、文字を消して背景を復元するツール。プロンプトは不要で、画像とマスクだけを渡す。

  • FLUX機能

    FLUX Outpainting を公開

    画像を枠の外へ広げる専用エンドポイント。出力サイズを指定でき、最大4メガピクセルに対応する。

  • FLUX機能

    公式の FLUX MCP Server を公開

    Claude や Cursor など MCP 対応のクライアントから FLUX を呼び出せる公式サーバーを公開した。8月11日に動画生成にも対応した。

動画生成5

  • Runway機能

    Runway MCP を公開

    画像・動画の生成を、Claude、ChatGPT、Cursor などの MCP 対応エージェントから使える MCP サーバー。既存の Runway アカウントでサインインして使い、利用分は契約中のプランから引かれる。

  • Runwayモデル

    Aleph 2.0 と Edit Studio を公開

    動画編集モデルの Aleph 2.0 と、新しい編集画面 Edit Studio を公開した。1080pで30秒までの編集、変更部分だけの修正、複数カットへの一括適用に対応する。全有料プランで使える。

  • Veo機能

    Flow に Gemini Omni Flash が登場

    Google が Flow の更新で、会話しながら動画を作り直せる Gemini Omni Flash と、制作を手伝う Flow Agent を案内した。Flow は Android アプリも始まり、140か国以上で使える。Omni Flash は Google AI の加入者に世界で提供される。

  • Runway企業

    東京オフィスの開設を発表

    東京に拠点を開き、初期投資として4000万ドルを投じ、日本代表を採用すると発表した。日本は企業向け・個人向けとも第3位の市場とされる。お知らせは日本語訳つきで掲載された。

  • Runway機能

    Runway Agent を公開

    会話をしながら、企画から公開できる動画までを作るエージェント。複数カットの生成、ナレーション、会話、音楽に対応し、仕上げ用のタイムライン編集もある。

音声・会議3

  • ElevenLabsモデル

    Dubbing v2 を公開

    元の話者の演技を直接読み取り、感情や間を保ったまま吹き替える新モデル。90以上の言語に対応する。公開時点で API は準備中だった。

  • ElevenLabsモデル

    Music v2 を公開

    音楽生成モデルの新版。ボーカルや編曲を改善し、曲の一部だけを作り直せる。多言語の歌詞にも対応し、API 利用料は最大50%下がった。

  • ElevenLabs企業

    年間経常収益が5億ドルを突破

    2026年の最初の4か月で年間経常収益が5億ドルを超えたと発表した。2025年末は3億5000万ドルだった。BlackRock、NVIDIA などが新たに出資した。

業務効率化2

  • Notion AI機能

    Notion Developer Platform を公開

    コードでデータの同期や Agent 用ツールを作れる開発基盤。Notion のインフラ上で動く Workers を使う。Claude や Codex などの外部エージェントを Notion に取り込む機能も、アルファとして始まった。

  • Notion AI料金

    Custom Agents がクレジット課金に

    ベータ期間が終わり、Custom Agents は Notion credits による従量課金に移った。1,000クレジットあたり10ドルで、Business と Enterprise のアドオンとして購入する。ベータ中に作られた Custom Agents は100万件を超えた。