2026年6月

この月に主要AIサービスで起きた61件の出来事です。対話AI 13件、開発 20件、統合エージェント 1件、リサーチ 4件、画像生成 10件、動画生成 9件、音声・会議 4件。

対話AI13

  • Claudeモデル

    Claude Sonnet 5 を公開

    Opus 4.8 に近い性能を低価格で出す Sonnet。価格は入力100万トークン2ドル、出力10ドル(導入価格)。Free と Pro の標準モデル。

  • Claude機能

    Claude Tag を公開

    Slack で @Claude とタグ付けして作業を任せる機能。Enterprise と Team 向けのベータで、従来の Claude in Slack を置き換える。

  • Microsoft Copilot機能

    Copilot Cowork を一般提供

    Copilot Cowork が世界で一般提供となった。利用には Microsoft 365 Copilot のライセンスに加え、作業の重さに応じた Copilot Credits の従量課金がかかる。管理者はテナント、グループ、個人ごとに上限を設けられる。

  • Grokモデル

    Grok Imagine Video 1.5 を一般提供

    動き、物理表現、音声を改善した動画生成モデル。Imagine API、grok.com/imagine、アプリで使える。Fast 版は6秒・720pを約25秒で生成する。

  • Claude企業

    Fable 5・Mythos 5 の提供を停止

    米国政府が最新モデルに輸出管理を適用したため、Anthropic は全ユーザー向けの提供を止めた。利用者の国籍をリアルタイムで確認できなかったため。

  • Claudeモデル

    Claude Fable 5 と Mythos 5 を公開

    新しい最上位の Fable 5 を一般向けに、同一の基盤モデルで安全装置を緩めた Mythos 5 を認可された防御担当者向けに出した。価格は入力100万トークン10ドル、出力50ドル。

  • ChatGPT機能

    メモリの新方式 Dreaming を展開

    記憶の古さや正確さの問題に対応する、新しいメモリの統合方式を展開し始めた。最初は米国の Plus と Pro が対象。

  • Grokモデル

    Grok Imagine 1.5 Preview を公開

    静止画から動画を作る grok-imagine-video-1.5-preview を API で出した。最大720pで、動きやカメラワークを文章で指定できる。

  • Microsoft Copilot機能

    Microsoft Scout を Frontier で公開

    Build 2026 で、常時稼働する個人向けの仕事用エージェント Microsoft Scout を Frontier の顧客向けに公開した。あわせて Microsoft IQ という、エージェントに企業の知識を結びつける層も紹介された。

  • Microsoft Copilot機能

    Work IQ APIs を発表(16日に一般提供)

    エージェントが Microsoft 365 のメールや会議、ファイルなどの文脈を扱うための API 群。Chat、Context、Tools、Workspaces の4領域がある。料金は Copilot Credits での従量制で、一般提供は6月16日とされた。

開発20

  • Claude Codeモデル

    Claude Sonnet 5 を公開

    Claude Sonnet 5 が公開された。高い思考量の利用に必要なトークン増に合わせ、Claude Code を含む各製品の利用上限が引き上げられた。

  • GitHub Copilotモデル

    Claude Sonnet 5 を一般提供

    Pro、Pro+、Max、Business、Enterprise で Claude Sonnet 5 が使えるようになった。コマンドライン作業に強く、プロンプトキャッシュを効率よく使えるとされる。課金は従量課金のもとで提供元の定価による。

  • Cursor機能

    iOS アプリを公開

    有料プラン向けに公開ベータとして iOS アプリを出した。スマホからクラウドエージェントを起動でき、デスクトップのエージェントの遠隔操作やロック画面での進捗表示にも対応する。

  • Devin機能

    Devin Fusion をプレビュー公開

    高性能モデルと低コストモデルを組み合わせ、作業中に切り替える仕組み。社内ベンチマークで同水準の性能を約60%低い費用で出したとしている。

  • GitHub Copilotモデル

    MAI-Code-1-Flash を提供

    Microsoft AI のコーディング特化モデルが、Copilot Business と Enterprise で一般提供になった。利用には管理者がポリシーを有効にする必要があり、課金は提供元の定価に基づく従量制。

  • Codex機能

    Codex Remote が一般提供に

    モバイルから、つないだ Mac や Windows で作業を始めたり続けたりできる Codex Remote が一般提供になった。接続は QR コードによる1対1のペアリングで認証する。

  • Claude Code機能

    Trusted Devices を提供開始

    Team と Enterprise の管理者が、手元のマシンで動く Claude Code のセッションを別の場所から見たり操作したりする前に、メンバーへ端末の確認を求められるようになった。

  • Codex機能

    Record & Replay とリモート引き継ぎ

    macOS で実演した作業を再利用できるスキルに変える Record & Replay が加わった。ローカルとリモートのホストの間で、作業を引き継ぐこともできる。

  • GitHub Copilot機能

    Copilot アプリを一般提供

    macOS、Windows、Linux 向けのデスクトップアプリが一般提供になった。課題やプルリクエストから作業を始められ、共同作業用の Canvases、クラウド上の定期実行、セッションごとのモデル選択に対応する。Business と Enterprise は管理者が Copilot CLI を有効にする必要がある。

  • GitHub Copilot料金

    個人向けプランの新規受付を再開

    Student、Pro、Pro+、Max の新規登録を、数週間かけて順次再開した。上限に近づいた人は差額だけで上位プランへ移れ、現プランのまま超過分を支払うこともできる。

  • Cursor機能

    Enterprise に Organizations を追加

    複数のチームを組織単位でまとめて管理できるようになった。組織、チーム、グループの3階層で、利用量の集計やIdP管理を一元化できる。

  • Devin機能

    Devin Desktop を発表

    Windsurf の次世代と位置づけるデスクトップ製品。ローカルとクラウドのエージェントを一画面で管理できる。Agent Client Protocol により他社のエージェントも動かせる。

  • Windsurf企業

    Windsurf が Devin Desktop に改称

    Cognition が Windsurf を Devin Desktop に改称した。Agent Command Center が標準の画面になり、関連するエージェント同士が文脈を共有する Spaces と、Agent Client Protocol 対応が加わった。更新は自動で、設定は引き継がれる。

  • Codex機能

    Sites で Web サイトを作って公開

    Codex からウェブサイト、ダッシュボード、ツールを作り、OpenAI のホスティングに公開できる Sites がプレビューで始まった。Business のワークスペースでは標準で含まれる。

  • GitHub Copilot機能

    Copilot SDK を一般提供

    Copilot のエージェント実行基盤を、自社のアプリやツールに組み込める SDK。Node.js、Python、Go、.NET、Rust、Java の6言語で使える。Copilot 契約者(Free を含む)が使え、契約のない人は自前の API キーで利用する。

  • Codex企業

    Amazon Bedrock 経由の利用に対応

    Amazon Bedrock で提供される OpenAI のモデルを、Codex から使えるようになった。ローカル実行のまま、AWS の認証、アカウント管理、課金を使う。

  • Cursor料金

    Teams の料金を改定し Premium 席を新設

    Standard 席は年払い月32ドル(月払い40ドル)、新設の Premium 席は年払い月96ドル(月払い120ドル)になった。Premium は Standard の5倍の利用量。新規顧客は即日、更新顧客は7月1日から適用された。

  • GitHub Copilot料金

    従量課金と Max プランが開始

    全プランが GitHub AI Credits の消費に切り替わった。Copilot code review は AI Credits に加え、GitHub Actions の実行時間も消費する。組織と企業はユーザー単位の予算を設定できる。Max は Student、Pro、Pro+ の既存契約者向けのアップグレード先として始まった。

統合エージェント1

リサーチ4

  • Sakana AIモデル

    Sakana Fugu を一般提供

    Fugu と Fugu Ultra を、OpenAI 互換の単一 API で提供する。利用はコンソールから行う。月額プランと従量課金を設けた。

  • Perplexity機能

    Computer に Deep Research を統合

    Computer の中で Deep Research を使えるようにし、「/」で機能を探すコマンドパネルと、文脈を保って枝分かれで質問できるフォークも加えた。管理者向けに利用状況の API とクレジット上限の設定も出した。

  • NotebookLM機能

    コード実行を追加、Gemini 3.5 へ移行

    各ノートブックに安全なクラウド上のコンピュータが付き、NotebookLM がコードを書いて実行できるようになった。モデルは Gemini 3.5 と Antigravity で動くよう更新された。まず Google AI Ultra と Workspace のビジネス向け顧客に、ウェブで提供した。

画像生成10

  • Nano Bananaモデル

    Nano Banana 2 Lite を公開

    gemini-3.1-flash-lite-image として、低遅延で低コストの画像生成モデルを公開した。1K画像あたり約0.034ドルで、Google AI Studio と Gemini API で使える。検索や Gemini アプリなどにも展開される予定。

  • FLUX機能

    FLUX Deblur を公開

    ぼやけた画像をプロンプトなしで鮮明にするツールを公開した。

  • Adobe Firefly機能

    AI Assistant を各アプリに拡大

    Firefly AI Assistant に、ブランドキット作成、商品動画の作成、絵コンテ作成が加わった。Premiere、Photoshop、Illustrator、InDesign、Frame.io でも公開ベータになった。Elements と Projects を備えた新しいスタジオは非公開ベータとされた。

  • Midjourney機能

    V8.1 の Draft Mode を追加

    低解像度で24枚を一度に作り、気に入った1枚を Vary で高画質にする機能。標準の V8.1 ジョブの半分の Fast 時間で済む。実験モデルを試す --preview も追加した。

  • Nano Banana提供終了

    Imagen 4 の API を廃止予告

    Gemini API の imagen-4.0 系3モデルについて、2026年8月17日の提供終了を告知した。移行先は Nano Banana 系モデルが案内されている。

  • Midjourneyモデル

    V8.1 を標準モデルに変更

    標準モデルが V7 から V8.1 に替わった。標準画質で約4秒、HD で約12秒で生成できる。V8.0 の Alpha は2週間以内に終了すると案内した。

  • FLUX企業

    ASUS ノート PC に FLUX.2 [klein]

    ASUS と NVIDIA との提携で、ProArt ノート PC の MuseTree アプリに FLUX.2 [klein] 4B が搭載される。ネット接続や API なしで動く。

動画生成9

  • Veoモデル

    Gemini Omni Flash を公開

    Google が動画生成と会話型の動画編集を行う Gemini Omni Flash を Google AI Studio、Gemini API、企業向け基盤で提供し始めた。料金は動画出力1秒あたり0.10ドルで、Veo 3.1 Fast と同額。Gemini アプリと Flow でも使える。

  • Veo提供終了

    Veo 2 と Veo 3 の API を終了

    Gemini API の廃止予定ページによると、veo-2.0-generate-001、veo-3.0-generate-001、veo-3.0-fast-generate-001 の終了日は2026年6月30日。Veo 2.0 のモデルページは終了済みと表示している。

  • Runway企業

    日本の MIXI と戦略提携

    ゲームなどを手がける MIXI が、制作ワークフローに Runway を導入した事例を発表した。動画制作が21日から3日に短縮された例などが挙げられた。

  • Runway機能

    Agent 2.0 を公開

    マーケター向けに作り直したエージェント。施策の案出しから、媒体別の書き出し、効果を見たうえでのバリエーション作成までを支援する。全ユーザーが使える。

  • Runway機能

    Aleph 2.0 が Figma Weave に対応

    Figma Weave の中で Aleph 2.0 を使えるようにした。動画から1フレームを取り出して修正し、その変更を動画全体に反映できる。

  • Klingモデル

    Kling 3.0 Turbo を公開

    Kling 3.0 シリーズに、速度と画質の両立をうたう Turbo を追加した。Kling 3.0 Omni の動画編集は、長い動画と4K解像度の入出力に対応した。

  • Veo提供終了

    Veo 2 と Veo 3 の終了を告知

    Gemini API の changelog が、veo-2.0-generate-001、veo-3.0-generate-001、veo-3.0-fast-generate-001を2026年6月30日に終了すると告知した。移行先は Veo 3.1 のプレビュー ID か、企業向けプラットフォームの一般提供版とされた。

  • Runway企業

    Lionsgate が出資し提携を拡大

    Lionsgate が Runway の株式を取得する形で提携を広げた。Lionsgate の作品を使った短編シリーズなど、新しいIPの共同開発を進める。

  • Runway企業

    ロンドンに欧州本部を開設

    世界モデル研究の拠点として、ロンドンを欧州本部にすると発表した。18か月で英国に1億ドルを投資する計画を示した。

音声・会議4

  • Suno企業

    インディー向け Spark を開始

    個人で活動する未契約のアーティスト向けのプログラム。助成金、メンタリング、マーケティング支援を提供する。応募は18歳以上が対象。

  • ElevenLabs機能

    Ads Engine を公開

    広告素材を50以上の言語に展開するツール。文字の翻訳、画像の調整、動画の吹き替えを同時に行い、Google Ads、Meta、LinkedIn へ書き戻せる。

  • Suno機能

    ステム分離を3方式に整理

    約100種類の楽器から選べる Advanced Split を追加した。Split from Mix は更新し、Auto Split は12種類に分ける従来の方式のまま。Advanced Split は Premier 会員のみ。

  • Suno企業

    4億ドル超を調達

    Bond Capital が主導するシリーズDで、評価額は54億ドル。IVP、Forerunner、Union Square Ventures なども参加した。