2026年7月

この月に主要AIサービスで起きた52件の出来事です。対話AI 17件、開発 13件、統合エージェント 4件、リサーチ 9件、画像生成 4件、動画生成 3件、業務効率化 2件。

対話AI17

  • DeepSeekモデル

    DeepSeek-V4-Flash をベータ公開

    変更履歴に、V4-Flash の公式ベータ版を公開したと記載された。エージェント能力が大きく上がり、ベンチマークの結果は V4-Pro-Preview を大きく上回るとされた。

  • Grok機能

    Imagine Video に参照入力を追加

    Grok Imagine Video 1.5 に画像と音声の参照、プロンプトのみの生成、ネイティブ1080pが加わった。1回の生成で参照を最大7件まで使える。

  • Grokモデル

    Grok Voice Think Fast 2.0 を公開

    音声から音声へ応答する次世代の音声モデル。24言語の文字起こしで精度を改善し、料金は音声1分あたり0.08ドル。8月5日に自動で2.0へ切り替わった。

  • Grok機能

    Build Mode を開始

    チャットで作りたいものを伝えると、サイトやアプリ、ゲームをその場で動く形で作る機能。開始時は SuperGrok Heavy 契約者向けの早期ベータで、作品は grok.me のリンクで共有できる。

  • Claudeモデル

    Claude Opus 5 を公開

    Fable 5 の半額で近い性能を出す Opus。コーディング、知識業務、科学研究に強い。API では100万トークンのコンテキストと入力5ドル・出力25ドルの価格。

  • ChatGPT機能

    Health in ChatGPT を米国で展開

    18歳以上の米国のログイン利用者向けに、Web と iOS の Health を Free、Go、Plus、Pro で展開し始めた。医療記録や Apple Health の情報は、学習や広告に使わないとしている。

  • Grok機能

    Grok 4.5 をアプリと X に展開

    Grok 4.5 を grok.com、X、iOS、Android のアプリに広げた。Word、Excel、PowerPoint、Outlook 向けの Microsoft 365 アドインも案内された。

  • Geminiモデル

    Gemini 3.6 Flash を公開

    Gemini 3.6 Flash が公開され、アプリでは全利用者が使える。API では 3.5 Flash より低価格で、トークン効率とエージェント計画が改善されたとされる。

  • DeepSeek企業

    初の外部資金調達が報じられる

    報道によると、約500億元(約74億ドル)を調達し、評価額は3,500億元超(約520億ドル)となった。テンセントが100億元、CATL が50億元を出した。上場企業の開示資料から明らかになったと伝えられ、DeepSeek 自身の発表ではない。

  • Grokモデル

    Grok 4.5 を公開

    コーディング、エージェント作業、ナレッジワーク向けのモデルで、Cursor と共同で開発された。API 料金は入力100万トークンあたり2ドル、出力6ドル。

  • ChatGPT機能

    ChatGPT Work を発表、Codex アプリと統合

    アプリやファイルをまたいで作業し、資料や表、Webアプリなどの成果物まで仕上げるエージェント ChatGPT Work を発表した。同日、Codex アプリは新しい ChatGPT デスクトップアプリと統合された。

  • ChatGPTモデル

    GPT-5.6 を一般提供

    GPT-5.6 の Sol、Terra、Luna を一般提供した。Sol は最上位、Terra は日常業務向け、Luna は低コスト版にあたる。

  • ChatGPT機能

    音声モデル GPT-Live を公開

    同時に聞いて話せる全二重方式の音声モデル GPT-Live を公開し、ChatGPT Voice に採用した。必要に応じて上位モデルに処理を任せる。

  • Claude機能

    Cowork をウェブとモバイルに拡大

    Cowork が claude.ai とモバイルアプリで使えるようになった。端末をまたいだ作業の引き継ぎと、オフライン中の実行に対応する。Max から順に展開した。

  • Grok機能

    Grok Voice に21の新ボイスを追加

    従来の5音声に加えて、21の新しい標準音声を出した。いずれも25以上の言語に対応し、Voice Agent API と Text to Speech API で使える。約1分の音声からの声の作成も可能。

  • Claude企業

    Fable 5・Mythos 5 の提供を再開

    輸出管理の解除を受けて、世界で提供を再開した。有料プランには7月7日まで一時的な利用枠があり、以後は利用クレジットが必要になる。

  • Microsoft Copilot料金

    Microsoft 365 の価格と構成を改定

    7月1日付で、Office 365 E3、Microsoft 365 E3・E5、Business、Frontline などの価格を改定した。Copilot の単体ライセンスは対象外で、個人向けと教育向けも変更なし。7月1日より前の更新なら従来価格を維持できた。

開発13

  • Codex提供終了

    GPT-5.4 と mini の提供終了を告知

    ChatGPT でサインインして使う場合、GPT-5.4 と GPT-5.4 mini を8月31日に Codex から外すと告知した。API と API キー認証では引き続き使える。後継は GPT-5.6 Terra と Luna。

  • Cursor機能

    iPad アプリを公開

    有料プランの全階層で iPad アプリが使えるようになった。PR のレビュー画面、Apple Pencil での画像注釈、Bitbucket と Azure DevOps への対応が入った。

  • Cursor料金

    インド向けの Cursor Start を開始

    インドの開発者向けに月額649ルピー(税込)のプランを始めた。Grok と Composer を毎日のエージェント利用に足る量で使え、支払いは UPI とカードに対応する。

  • Claude Codeモデル

    Claude Opus 5 を公開

    Claude Opus 5 が公開された。Claude Code では、安全上の判定に掛かった要求が既定で Opus 4.8 に切り替わる。fast mode は基本価格の2倍で、Claude Code では利用クレジット経由で使える。

  • Windsurf企業

    買収から1年、東京など5拠点体制

    Cognition と Windsurf の統合1周年を振り返る記事で、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、東京の拠点を挙げている。従業員は44人から350人に増え、年換算の売上は7,300万ドルから5億ドル超になったとしている。

  • Devin企業

    FedRAMP High の認可手続き中に

    Cognition のプラットフォーム全体が FedRAMP Class D(High)の In-Process 状態になり、Marketplace に掲載された。Devin Desktop と CLI はすでに FedRAMP High の認可を受けている。

  • Claude Code機能

    自動モードが一般提供に

    自動モードが、Team、Enterprise、API の Claude Code 利用者向けに一般提供になった。3月24日のリサーチプレビュー開始から約3.5か月後にあたる。

  • Codex機能

    Codex が ChatGPT デスクトップに統合

    Codex が ChatGPT のデスクトップアプリに入った。プロジェクト、設定、ワークフローはそのまま引き継がれ、Markdown 編集、PR Chat、Sites の独自ドメイン対応も加わった。

  • Cursorモデル

    Grok 4.5 を公開

    SpaceXAI と共同で学習した Mixture-of-Experts のモデル。ソフトウェア開発に加え、データ分析や金融、法務の長い作業も想定する。基本は入力100万トークンあたり2ドル、出力6ドル。

  • Windsurfモデル

    SWE-1.7 を公開

    Cognition が SWE-1.7 を公開した。Kimi K2.7 を土台に強化学習で鍛えたモデルで、Devin の Web、Desktop、CLI で使える。Cerebras 上で毎秒1000トークンの速度が出るとしている。

  • GitHub Copilot機能

    Copilot アプリを全プランに開放

    Free と教育機関のアカウントを含む全プランで、デスクトップアプリを使えるようになった。Copilot の契約がない人も、自前の API キーでセッションを動かせる。

  • Devin機能

    Devin Security Swarm を公開

    複数のエージェントが脆弱性を探し、実行環境で悪用できるかを検証し、修正 PR を作る。提供対象はエンタープライズ。

統合エージェント4

  • Manus機能

    Plan Mode を追加

    実行前に計画をレビューし、承認してから作業を始められる機能。「/」から Plan を選ぶと、作業の途中でも使える。

  • Genspark機能

    AI Workspace 6.0 を公開

    公式ブログで、AI Workspace 6.0 が発表された。5.0 の告知記事は公式ブログの一覧で確認できていない。

  • Manus機能

    PowerPoint 形式のスライドに対応

    編集できるグラフと表を含む .pptx を直接生成できるようにした。PowerPoint や Google Slides に取り込んで使える。

  • Manus機能

    Branch を追加

    会話の途中から、それまでの文脈やファイルを引き継いだ並行セッションを作れる機能。別の方向の検討が互いに混ざらない。

リサーチ9

  • Perplexity機能

    Enterprise にロールベースのアクセス制御を追加

    利用者ごとに権限を細かく決められるロールベースのアクセス制御と SCIM のグループ同期を、Enterprise 向けに出した。Brain は Max 加入者が15言語で使えるようになった。

  • Sakana AIモデル

    Fugu-Ultra v1.1 を公開

    Fugu-Ultra v1.1 は前版より最大7.9ポイント改善し、価格は据え置く。Claude Code 互換のエンドポイントも加わった。

  • Sakana AIモデル

    Fugu-Cyber を公開

    サイバーセキュリティ向けのオーケストレーションモデル。CyberGym で86.9%を記録した。利用には Token Plan と申請による承認が必要で、攻撃目的を禁じる利用規約を更新した。

  • NotebookLM企業

    Gemini Notebook に改称

    名称を NotebookLM から Gemini Notebook に変えた。Gemini アプリとのノートブック同期を進め、Google 検索の AI モードにも広げる方針を示した。発表時点の利用者は個人3000万人超、組織60万超。

  • NotebookLM企業

    Enterprise 版の名称も変更

    Google Cloud 向けの NotebookLM Enterprise が、Gemini Notebook Enterprise に名称を変えた。機能は変わらず、API も同じエンドポイントを使う。

  • Sakana AI企業

    NVIDIA と Nemotron を Fugu に統合

    NVIDIA のオープンウェイトモデル Nemotron を、Fugu の中で動く専門エージェントとして組み込む。双方で性能を継続的に検証する。

  • Perplexity機能

    Brain と Web サイト公開を追加

    作業の記憶を溜めて次に生かす Brain を追加した。Computer で作った Web サイトを pplx.app か独自ドメインで公開でき、作業の途中でモデルを切り替えることもできる。

  • Sakana AI機能

    Sakana Translate を開始

    Sakana Chat に翻訳・添削・質疑の3機能を加えた。日本語、英語、中国語の相互翻訳に対応し、約5,000字まで訳せる。アカウント登録で無料で使える。

  • Perplexity機能

    Orchestrator API と遠隔 MCP を追加

    オープンウェイトのモデルに自動で振り分け、障害時に切り替える Orchestrator API を出した。MCP サーバーは手元に入れず、api.perplexity.ai/mcp から使えるようにもなった。

画像生成4

  • Midjourneyモデル

    V8.2 を公開

    審美性の向上を狙ったバージョンで、質の低い出力を減らしたとされる。評価履歴が多い利用者ほど、パーソナライズの精度が上がる。

  • FLUXモデル

    FLUX 3 を発表

    画像・動画・音声をまとめて学習したマルチモーダルの基盤モデル。提供は先行アクセスから始まり、API、重みの提供、重み公開版の FLUX 3 Dev を順に出す計画とされた。

  • Midjourney企業

    初の買収として Co-Star を発表

    Midjourney が初の買収として Co-Star を迎えると発表した。Co-Star は創業者の Banu 氏の下で運営が続く。Midjourney Medical を含む複数の新規事業を予告している。

  • FLUX企業

    FLUX 3 x mimic を発表

    ロボット企業の mimic robotics と、FLUX 3 を土台にした映像・動作予測モデルを共同開発した。Audi の工場での部品組み付けなどで試験している。

動画生成3

  • Seedanceモデル

    Seedance 2.5 を公開

    1回の生成で最長30秒の動画を作れ、延長で長くできるモデル。画像30枚、動画10本、音声10本まで参照でき、時刻を指定した編集にも対応する。Jimeng AI と Doubao Pro で先行して利用でき、API は後日の提供とされた。

  • Seedance機能

    Dreamina で Seedance 2.5 を提供

    CapCut が Dreamina で Seedance 2.5 を公開した。CapCut では翌週から16歳以上の有料会員向けに、欧州、アジア、中東、南米で順次提供する。1クリップで最大50点のマルチモーダル参照が使える。

  • Runway機能

    Runway Dev を公開

    開発者と企業向けに、複数のモデルを1つの API で使えるプラットフォームを公開した。Gen-4.5、Aleph 2.0、Act-Two のほか、Seedance や ElevenLabs などの他社モデルも使える。同日に、モデルを自動選択する Media Router も発表した。

業務効率化2

  • Notion AI機能

    会議ノートから Custom Agents を起動

    会議の要約が完成した後に、Custom Agents が自動で動くようになった。ステータス更新、Slack への要約投稿、チケット作成といった会議後の作業を想定している。

  • Notion AI機能

    Notion 3.6 で外部エージェントに対応

    Claude と Cursor を最初の外部エージェントとして、共有ボードからタスクを割り当てられるようになった。AI Meeting Notes は話者を識別し、Agent は PowerPoint・Excel・Word のファイルを読み書きできる。Opus 4.8 や Grok 4.3 も選べるモデルに入った。